KeePassはキーファイルのおかげでクラウドを自由に選べ、ほぼすべてのクラウドで使える。
だが、どこでも良いというわけではなく、スマホアプリが有名クラウドにしか対応していないため、「スマホアプリでも使用できるクラウド」を選別する必要がある。
最後に紹介するSyncがAndroid版で一番オススメな「Keepass2Android」で使えることが判明。現在はDropboxが改悪など状況が変化したため、乗り換え先としてもいい感じだ。
この記事では「将来AndroidやiOSを行ったり来たりしても、乗り換えしなくて良いクラウド」を紹介するので、クラウドの準備ができたら最終的に同期しよう。
どのクラウドがオススメ?
同期するということはパソコンとスマホで使用するケースが多い。
冒頭で述べたとおりAndroidの「Keepass2Android(キーパス2アンドロイド)やKeePassDX」アプリ、iOSは「KeePassiumかStrongBox」アプリで使用できるクラウド以外に選択肢はない。
その中から「Dropbox」・「Google Drive」を紹介し、パソコンだけでクラウド同期を堪能する方にオススメできる「Sync(シンク)」も紹介していく。
セキュリティはキーファイルを使用するため(同期する際に説明)クラウドに不正アクセスされてもKeePassは無事となっている。
さらに、クラウドストレージの利用規約は何かと問題にされるが、データベースとキーファイルをわけている限り、たとえファイル名を見られても中身を見ることはできないのでこちらも無事だ。
なお、KeePass専用として使うなら容量・転送速度は無視してよい。
Dropbox(ドロップボックス)
無料アカウントにリンクできる数が最大3台までになった。KeePass専門かつパソコン・スマホ計2台運用なら困らないだろうが、少々心もとない。
他サイトでもよく紹介されているが、その理由は非常に使いやすくKeePass2AndroidにDropbox専用設定があるためだ。
ネットの情報はDropboxだらけなので、なにか不具合があった場合でもすぐに対処できるメリットもある。
過去のデータに戻したり、復元できる方法は以下のとおり。
- 30日間以内なら削除したファイル置き場(ゴミ箱のようなもの)で復元可能
Google Drive(グーグルドライブ)
転送速度が速く、世界中にサーバーもあって戦争が起きてもおそらく大丈夫なクラウド。
転送速度はKeePass専用だと宝の持ち腐れだが、Googleアカウントを持っていれば誰でも無料15GBが使え、非常にお手軽だ。
もちろんデータベースをGoogle Driveに入れる使い方でも問題はない。
過去のデータに戻したり、復元できる方法は以下のとおり。
- 30日間以内に変更履歴から旧版に戻せる(アップデートや上書き時に残る)
- ゴミ箱から復元(端末でファイルを削除しても、ずっとゴミ箱に残る)
- ゴミ箱から削除した場合はすぐに問い合わせで復元できるらしい(未調査)
パソコンだけで使うならSync(シンク:スマホでも使えた)
パソコンだけで使うなら(Keepass2Androidで使えるのを確認)、Sync.comのSyncが圧倒的なセキュリティである。
無料5GBプランがあり、英語表記だがKeePass専用なら問題ないだろう。
もちろん紹介記事は翻訳して説明しているよ!
正直なところ、KeePassの高度設定をしているならこれ以上のセキュリティ向上は完全にやりすぎだ。といいつつ、私は使用している。
残念ながらKeePass2Androidでどうやっても使用できないので、使う場合はパソコンだけで使うか、データベースをパソコン用とスマホ用にわける必要がある。
わけることでスマホを紛失しても、スマホ用の情報しか漏れることはないぞ。
過去のデータに戻したり、復元できる方法は以下のとおり。
- 30日間以内なら削除したファイル置き場(ゴミ箱のようなもの)で復元可能
スマホとパソコンのデータベースをわける
Syncを使わない場合でもこの方法は強力だ。
外出時に必要のないアカウント情報をスマホ用では削除しておくことで、被害を最小限に抑えられる。
この方法を利用したほうがよい頃合いは、「過去数ヶ月間で外出時に使ったアカウント情報を思い出す」→「その中で使用したものだけを残す」→「なんか少なくない?」となったらわけるタイミング到来だ。
使用したものだけを残したら、後はすべて削除するだけでいい。
何か使いづらい状況が起こったら「パソコン用からスマホ用へ情報をコピーして追加」すればいいだけなので、しばらく使っていくうちにスマホ用が使いやすくなっていくぞ。
KeePassと同期させる
使用するクラウドの準備ができたら同期させよう。
Dropboxと書いてあるが、Google Driveでも使えるよう説明していてキーファイルの追加方法も書いてある。
残念ながらKeePass2Androidの記事なので、Androidの方専用だ。
DropboxやGoogle Driveを強制的にSyncレベルにまで安全にする、非常に都合の良いソフト達はこちらで紹介している。
スマホでも使う際はCryptomator(クリプトメーター)だとアプリが買い切り有料なので、Boxcryptor(ボックスクリプター)の方でキーファイルを暗号化させると良い。
コメント
>頭で述べたとおりAndroidの「Keepass2Android(キーパス2アンドロイド)」アプリ、
>iOSは「MiniKeePass(ミニキーパス)」アプリで使用できるクラウド以外に選択肢はない。
ご承知の通り、MiniKeePassは開発終了になりましたので、
この文章も差し替えてはいかがでしょうか
今はKeePassiumかStrongBoxがiOSではおすすめなので、訂正しておきました∩(・∀・∩
本当はもっと最新にする必要があるのですが……
Keepass2AndroidでSync.comを使って共有する方法を発見したので報告します。
1. 端末にKeepass2Android、Sync.comアプリをインストールしてSync.comアプリにログインする。
2. Keepass2Androidのデータベース選択画面から「ファイルを開く…」→「システムファイルピッカー」と選択(「サードパーティのアプリから取得」ではない)
3. Sync.comアプリがインストールされていれば、googleドライブや内部ストレージなどの並びに「Sync」が出現しているのでこれを選択し、Syncクラウド内のデータベースファイルを選択
4. キーファイルも同様に選択
ポイントは、手順2で「サードパーティのアプリから取得」を選ばないことです(こちらを選んでしまうと別の場所にコピーするように促されるので同期ができなくなる)。
Happy Security!
P. S.
手順1の後に、Syncアプリ内でデータベースファイルが保存されているフォルダを開き、データベースファイルのメニューから「Sync offline」を選択しておくと安定するかもです(キーファイルも同様)。
マジじゃーん(*゚▽゚)
私のミスかな~(゚~゚o) 両方確認したつもりだったんですけど、逆に気づかない方がおかしいので、途中からSyncが表示されるようになったと信じたい……(確かGoogle Driveとかしか表示されなかったはず)
「Sync offline」の使い方まで教えてくださってさらにありがとうございます!
オフラインにした際、KeePass2Androidから追記すると同期され、パソコン側から追記してもスマホ側には同期されないという挙動も確認しました。
つまり、スマホを紛失した際にSyncからバックアップは取れるし、パソコンが盗まれたり何かしらやばい出来事(遠隔操作とか)をされてSyncをガチャガチャされたとしても、本データがスマホなので被害がパソコンだけで済むということですね!この機能ヤバーイ
とりあえず、今月中にはまとめて記事に追記しておきます∩(・∀・∩
追記:2019年5月31日
この記事も訂正しておきましたが、Syncを使うタイミングは別記事だったため、動作安定方法として以下の記事に追記しました!
参考Sync利用者への小ネタ
なお、N. Kaitohさんのコメントを引用させていただきましたので、そちらも報告させていただきます(*゚▽゚)