【相手に情報を渡さない】バーチャルプリペイドカードとは

バーチャルカード

当記事は商売のように広告料を得るリンクを採用。記事の出来が悪ければ容赦なく避け、情報だけ頂くといい。

「匿名クレジットカードとして使える現金」で、クレジットカードがあってもなくても使用可能という、セキュリティ向上サービスのこと。

この特性を利用し、Webサービスの信頼度を無視して購入履歴内訳も隠せる。

仮にバーチャルカード番号が流出してもチャージ料・ご利用可能額分しか使用できないし、バーチャルカードを作成するたび新しい番号に変わるので、とても安全度が高い。

その中でも、クレジットカードからチャージするタイプの「楽天カード」と「Vプリカ」、ご利用可能額を決めるだけでチャージ不要の「エポスカード」、クレジットカードがなくても使える「Vプリカギフト」・「バニラVisaギフトカード」の5種類を紹介する。

スポンサーリンク

完全な匿名ではない

「偽名(ニックネーム)」と「バーチャルカード番号」を使った取引は、どうみても匿名である。もちろん合法で、元々そういうサービスだ。

ただし、匿名通貨ではない仮想通貨と同じく、完全な匿名ではない。

これは、

  • チャージしてそのお金はどこで使われたのか
  • コンビニで購入した場合、監視カメラ映像と購入情報

のように、相手に個人情報を伝えはしないが「どこの会社のカードを使用したか」→「警察が会社に情報開示請求」→「発覚」となってしまう。

つまり、ビットコインなどと同程度の匿名性を持っていて、犯罪目的なら匿名は保証されない。

何も悪いことに使わなければ、あなたは匿名だ。

さらに匿名を強化したいなら、バーチャルカードと併用することで激烈にアカウントを強化することも可能。

メリット

  1. 偽名や使い捨て番号で情報を渡さない
  2. 購入履歴が残らない(先に「カードを購入・チャージ」したため)
  3. クレジットカードがなくても使えるタイプがある
  4. クレジットカードとして使える
  5. 使い捨てなので流出してもチャージした分しか使えない

メリットは想像どおりかと思うので、問題はデメリットの方だろう。

デメリット

  1. 残高がなくなったら新しいカードを購入することになる(エポス以外)
  2. 指定された価格しかないので、ピッタリの価格で使えない
  3. Visa・MasterCard加盟店でも使用可能かわからないので調査が必要
  4. 端数の処理が面倒(15円以上ならAmazonギフト券で解決)
  5. 有効期限付き(Amazonギフト券で10年に延長可能)

1.は番号が変わるためセキュリティ的にプラスだ。

2.は商品が3,200円だった場合、「3,000円と1,000円の800円余り」・「3,000円プランがないので5,000円にすると1,800円余り」となり、微妙な価格は余計な課金を生むが、こちらもAmazonギフト券で解決。

結局のところ、Amazonギフト券を使うのは避けられないが、Amazonギフト券のおかげでデメリットを相殺できる。

端数の処理は15円から「自分宛てAmazonギフト券(Eメールか印刷タイプ)」でAmazonポイントにできてオススメだ。14円以下は助けられない。有効期限は2017年4月24日以降から一律10年になり、気にするレベルではなくなった。
Amazonギフト券- Eメールタイプ - Amazonベーシック

このように、セキュリティやサービス継続(重要)の代償としての手間が増えていく。

上記5つの中に「手数料がかかること」は入っていないが、デメリットではなく当然の料金だ。ここで重要なのはセキュリティ=匿名性なので、自分がすぐに手を出せるものを探すのがコツ。

「自分の個人情報はいくらなのか」と自問自答することで、とりあえずの決心をつけよう。

スポンサーリンク

オススメのバーチャルカード

クレジットカードをお持ちでないなら、VプリカギフトとバニラVisaギフトカード(13歳以上)がオススメ。

それぞれに特徴があり、クレジットカード必須の完全バーチャルカードは手数料がなく、クレジットカード不要のバーチャルカードは手数料がかかる認識でOK。

当たり前だが、月額課金系はチャージできないため使用不可か、残高不足で次の月に使えなくなる。

追記2019年7月10月

最近ではほぼクレジットカードとして使えるKyashも来ており、匿名要素目的は推奨しないが、クレジットカード代わりなら断然Kyashがオススメ(最後に紹介)。

楽天バーチャルプリペイドカード

年会費無料のお馴染み楽天カードが必須で、手数料はなくバーチャルカード購入の段階で楽天ポイント(楽天カードと同じ還元率1%の100円で1ポイント)が加算される。

なので、Webサービス支払い時にポイントは加算されない。

楽天カードのブランドがVisaやJCBでも、バーチャルカード自体は使用でき、バーチャルカードは強制的にMasterCardになる。ほぼほぼ困らないので無視しよう。

当然、偽名(ニックネーム)は使えるし、本名を入力する必要はないので安心だ。

カードの有効期限は購入した月の1年後の末日となっている。

購入金額は以下のとおりで、1日に購入できる限度額は100,000円だ。

  • 500円
  • 1,000円
  • 3,000円
  • 5,000円
  • 10,000円
  • 20,000円
  • 30,000円

新しくバーチャルカードを追加する場合、元々あったバーチャルカードの残高を合算することができ、有効期限を新しいカードに更新できる。

※バーチャルカードの残高を楽天カードに合算はできない。

楽天カードサービスの一部なので新たにアカウントを作る必要はなく、購入金額が500円から存在し、後述するサービスよりダントツで使いやすい。

楽天カードをお持ちなら、バーチャルプリペイドカード購入方法を参照。

エポスバーチャルカード

チャージ不要の、あらかじめ設定した金額で使える、エポスカードのバーチャルカード。

ポイントは通常と同じで0.5ポイント、通常のエポスカードとは別に、1万円単位でご利用可能額を設定でき、使わない場合は0万円でバーチャルカードを無効化できる。

非常に利便性は高いが、公式サイトに一言も偽名での利用法が書かれていない

仕方がないのでクレジットカードの仕様を使い、よく理解した上で使うことを勧める。

参照クレジットカードの名前は一致しなくてもOK?

ようするにゴニョゴニョ系であり、エポスの利用規約は関係なく、おそらく利用サービスの利用規約の方に関係があると思われる。といっても、クレジットカードの仕様上なんの問題もなく通る。

Vプリカ

Vプリカは「インターネット専用のバーチャルカード」で、有効期限は発行日より1年後の月末、カードのブランドはVisaだ。

18歳未満は規約違反になるため、バニラVisaギフトカードを勧める。

アカウント開設が必須で(次に説明するVプリカギフトは不要)、ライフカード・Visa・MasterCardのいずれかクレジットカードでチャージし、バーチャルカードを作成することになるが、以下とおり面倒。

  1. インターネットでのVプリカ購入
  2. Vプリカ発行(コンビニにある端末で発行するもの)
  3. Vプリカギフト登録(ギフトをVプリカに入れるときのこと)
  4. 上記3つはセキュリティ強化のため、SMS・電話番号認証が必須
  5. クレジットカードなしはLoppi(ローソン)・マルチコピー機(セブンイレブン)などでコードを発行
  6. 未利用期間が3ヶ月を超えると、毎月25日に125円の休眠カード維持費がかかる(124円以下ならすべて消費)
SMS認証(050で始まるIP電話番号不可)・電話番号認証(固定電話、いわゆる家電)に対応している。電話番号認証ができないなら、Vプリカギフトを買おう。

料金表はこちら。

Vプリカ料金表

インターネットで購入した場合のみ一律+200円、ライフカード所持者はこの200円がなくなるので、楽天カードと同じような使い方が可能になる。

休眠カード維持費の回避はAmazonギフト券で消費するのを忘れずにしておこう。

Vプリカギフト

Vプリカギフトは「インターネット専用のコンビニで売っているプリペイドカード売り場(Googleやappleのカードのある所)に大体置いてあるカード」で、こちらはアカウント開設不要だ。

Vプリカと違い有効期限は1年、セブンイレブン・ファミリーマート・ミニストップで販売されていないし、3,000円(3,250円)と5,000円(5,290円)しかない点に注意。

料金と対応店舗

250円ほどの手数料が取られてしまうが、セキュリティ代だと決めつけよう。

SMS・電話番号認証がない点がメリット。

バニラVisaギフトカード

コンビニで売っているプリペイドカード売り場(GoogleやAppleのカードのある所)に大体置いてあり、有効期限はカードに記載されている(未調査:おそらく1年付近)。

他のカードと違い現実にある店舗でも使用でき、13歳以上の未成年でも親の同意有りで使用可能

インターネットでの利用はSMS認証(050で始まるIP電話番号不可)がある点に注意だ。

購入できる店舗一覧はこちら。Vプリカギフトにセブンイレブンとファミリーマートが入っていない理由は絶対にこれだろう。

購入店舗一覧

料金は3,000円(3,300円)と10,000円(10,300円)となっており、確実にAmazonギフト券がお世話になる。

Amazonギフト券- Eメールタイプ - Amazonベーシック

たまにキャンペーンをやっているようで、お買い得になることもあるようだ。

キャンペーン
スポンサーリンク

総合評価

  • 楽天:楽天カードを持っているなら最強
  • Vプリカ:18歳未満での利用が規約違反で、アカウント・SMS・固定電話認証必須、休眠カード維持費がかかる
  • Vプリカギフト:18歳未満での利用が規約違反で、電話番号認証がない
  • バニラVisa:親の同意があれば13歳以上から使え、ネット使用はSMS認証必須

だいたいこのような感じだろうか。

似たようなサービスにKyashというのも存在しており、使いやすさは素晴らしいが、この記事で紹介した匿名要素は薄く、ほぼ普通のクレジットカード支払いとなっているため、支払いだけならKyashもオススメ。

コメント

  1. NDA より:

    ぷっぷ様、ご回答ありがとうございます。
    ストアですか。調べてみましたが、個人情報には触れますね・・
    やはり、個人情報を書かずに、というのは不可能なのか・・

    では、よく使っているフリーソフト製作者様への寄付か何かを検討してみます。
    (ぷっぷ様への寄付とかあればいいのですが)
    ありがとうございました。ではまた m(_ _)m

    • ぷっぷ より:

      寄付!!( Ꙭ)
      お金持ちになったらKeePassに寄付する予定だったんだった。
      危うく忘れるところでした……
      一体何年後になるのやらー

  2. NDA より:

    ぷっぷ様、こんにちは。
    Vプリカギフトの個人情報のみで、100円~数百円程度で買えるのおすすめソフトはありますか?買切、月額、何でもかまいません。

    というのも、Vプリカギフトを使っているのですが、どうしても数百円余ってしまいます。
    アマゾンでポイント化も考えたのですが、本名を入れているので、そこから色々流出するのではないかと恐れています。
    (某L社がやらかしたので疑心暗鬼気味)
    自分で調べた限りでは、値段が数千円だったり、SMS認証がいったり・・といった具合です。
    よろしくお願い致します。

    • ぷっぷ より:

      うーん、知らないですね……
      パソコンでのソフトは知らないですが、App Store・Google Play ストアならありそうな気がします(゚~゚o)

  3. 煮物 より:

    こんにちは

    なので、エポスバーチャルカードもこの記事で是非紹介して下さいね
    設定額を入力するだけで使えてチャージ不要なのでバーチャルカードの中で一番使いやすいと思います

    • ぷっぷ より:

      この記事に軽いエポス紹介と、新たにエポスバーチャルカードの記事を作ることになりそうです!

      収まりそうならこの記事だけだけどもーー

  4. 煮物 より:

    名義の件について
    調べたところ最近掲示板でも話題になっていたようなので、こちらも参考に貼っておきます

    https://security.srad.jp/story/18/12/20/0838221/

    by Anonymous Coward 2018年12月20日 20時21分 (3537235)
    クレジット決済の処理するプログラム書いたことあるけど
    その時の決済代行会社のAPIはそもそも名前をパラメーターとして受け付けてなかった。
    ずっと昔とかじゃなくて、一年くらい前の話。
    他がどうしてるのかは知らんけど。

    by Anonymous Coward 2018年12月20日 20時49分 (3537247)
    氏名なんて今時使いません
    エンボス加工の流れでWeb化してもついてただけで
    別にアレに大した意味はない

    by Anonymous Coward 2018年12月20日 21時32分 (3537273)
    クレジット電文規格ISO8583に氏名なんてものは無い。
    いつから認証に使っていると勘違いしていた?
    https://srad.jp/comment/3535801

    by Anonymous Coward 2018年12月18日 21時05分 (3535801)
    そもそもクレジット電文の国際規格ISO8583にカードホルダの氏名なんて存在しないので
    氏名で所有者確認することは不可能ですよ。
    サイトとかで入力させてるのは問い合わせ対応のためだけです。デタラメ入れても通る。

    • ぷっぷ より:

      精錬された高度で高級な情報ありがとうございます!
      今まで「プリペイドだと許される」と思っていましたが、ヘボン式の一部の名前の人
      例:正解「Taro」 不正解「Tarou」でも普通に決済できたり、
      ダミー情報に名前がなかったりといろいろ気づくべき点があったのですね……

      参考日本の全エンジニアに捧ぐ!現在公開されているテスト用ダミーデータ一覧 | Find Job! Startup

      別の記事に書いた以下の不確定部分を、確定部分として昇華させたいと思います!

      クレジットカードと登録名が一致しなくても問題になったことは今のところない。
      これはプリペイドカードやバーチャルプリペイドカードに本名が必要ないため、あまり重要視されていないものと思われる。
      つまり、「お金を払っても住所の必要のないサービスは偽個人情報がほぼ使える」。

      引用クレジットカードの名前は一致しなくてもOK?

      そんなことより、深夜0:34から3時間も?調べてくれたのありがとう*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚)’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
      私が高級な情報を手に入れた犠牲として、煮物さんの肌が。

  5. 煮物 より:

    クレジットカードにおいて必要な情報はカード番号と有効期限とセキュリティコードだけみたいですよ
    カードに書かれている名義というのは実は飾りでしかなくて、同一性チェックをされることはないようです
    (参考リンク:https://dame3212.net/2009/1793.html)
    実際、エポスバーチャルカードを海外サイトで使う際に名義を偽名で入力しましたが問題なく決済通りました