この記事はクラウドを強制的に暗号化させるソフト、Boxcryptor(ボックスクリプター)の「2段階認証設定」と「Settings(設定)」項目を紹介する。
設定ではない一般的な使い方やダウンロードは以下の記事参照。
セキュリティを高める
2段階認証は近年急激に増えており、非常に強力な簡単にできるセキュリティアップ行事なので、義務だと思ってやろう。
2段階認証設定
マイアカウント画面で設定するので、公式サイトでログインをする。
「Security(セキュリティ)」項目の「Two-Factor Authentication(2段階認証)」→「Authenticator app(認証アプリ)」をクリック。
「QRコード」を2段階認証アプリで読み取り→「Secret Key(シークレットキー:秘密鍵)」を安全な場所に保存→2段階認証アプリに表示された「6桁の数字」を入れる→「SUBMIT(提出)」。
「Authenticator app」が「Enabled」になっていれば有効中だ。
「Secret Key(秘密鍵)」は2段階認証アプリ入り端末が故障や紛失したときの、新しい端末へ2段階認証を切り替えるときに使用する。
Settings(設定)
自分のデスクトップ画面右下にあるシステムトレイ(タスクトレイ)か、すべてのBoxcryptor関連右クリックに「Settings(セッティング:設定)」があり、クリックすると色々な設定が可能。
基本はシステムトレイから進もう!
Locations(場所)
Boxcryptorでサポートされていないクラウドや、ローカルのフォルダで使いたい場合は「Add」を押して追加する。有料プランはすべての場所が同時に使用可能だ。
Boxcryptor経由のクラウドを選択するで紹介したので、そちらを参照しよう。
Groups(グループ)
これは団体で使うものなので、ビジネスプラン以降しか使えない。無料の少人数は後ほど。
別々のアカウントでファイルを共有したり、他のユーザーグループとファイルを共有できる。詳しい話は公式サイトのヘルプを参照しよう。
参照Share Access to Files | Windows
少人数で共有する
この機能は「1つ」のフォルダ・ファイルごとに設定をつけられる。
なので、1つのフォルダを共有設定すれば、中のファイルにいちいち権限を与える必要がなくなり、簡単に共有できてオススメ!
使用する前に、利用しているクラウドの共有設定を確認しよう。
では共有手順の説明。
暗号化されたフォルダ・ファイルを「右クリック」→「Boxcryptor」→「Manage permissions(権限の管理)」へ進む。
「Add User(ユーザーの追加)」をクリック。
「Add Group(グループの追加)」は先程紹介したビジネスプラン以降の機能なので、ここでは無視する。
共有する相手のBoxcryptorアカウントメールアドレスを入力。
追加したあとは「Apply(適用)」をクリックしてから隣の「Close(閉じる)」。
くれぐれもバグに注意して上手く使おう。
共有相手の削除は「Remove」。削除された相手はきちんとファイルが閲覧できなくなっているので安心だ。
Security(セキュリティ)
PC起動時にパスワードかPINを強制
共有PC(パソコン)などの誰でもアクセスできる環境は、PCを立ち上げるだけで簡単にファイルを抜き取られてしまう。
通常は戸締まりやPC側で立ち上げ時に生体認証・パスワード・PINのログインを強制すれば、そもそもBoxcryptorにたどり着けないので十分だが、BoxcryptorにパスワードかPINを強制することができる。
次の画像の緑点線枠は後で紹介。
PINは「自分お馴染みの数字で使える利点」と「その場限りの素人には効果がある」が、「プロには効果がない」ので割り切って使うものだ。
どちらかにチェックを入れると起動時に次の画面がでる。ちなみに、2段階認証を設定していてもここでは要求されない。
ファイル名を暗号化する(有料)
フォルダ名とファイル名を暗号化することができ、盗まれたときに犯人が「重要なファイル」か「どうでもいいデータ」の区別がつかなくなる。
緑点線枠の「ファイル名の暗号化を有効にする」にチェック。
注意:特殊なケース
USBドライブまたは外付けハードドライブを介して暗号化されたファイルを共有する場合は、移動させる前に公式サイトの「6番目の章」を確認しよう。
英語の解釈に不安があるので、このケースは警戒しておこう。
Account(アカウント)
名前・苗字・メールアドレス・パスワードの変更ができるが、公式サイトでも可能だ。
匿名のデータで支援する設定だけはインストールか、ここにしかない。プランの変更は公式サイトでしよう。
Advanced(高度)
何もしなければ2つともチェックが入っている。
「Check for updates(アップデートを確認)」は自動でお知らせしてくれる。
『アップデートの確認』の章で後ほど紹介し、チェックを外す意味がないので付けておこう。
付属機能
ファイル共有のWhisply
クラウド3強のGoogle Drive・Dropbox・OneDriveのみで使えるファイル共有機能で、相手がBoxcryptorを使っていなくても使える。
よく確認していないが、Web版のWhisplyもあり、こちらは共有ではなく転送なので、Boxcryptorアカウントは不要のようだ。
共有ではなくファイルの転送は、簡単なこちらがオススメ。
アップデートの確認
気がついたら確認しよう。目安として1ヶ月以上経過+不安を感じたら確認だ。
通常は起動時に「Update」ウィンドウが出現し、アップデートを促される。
手動でアップデートの確認をする場合は、「システムトレイのBoxcryptorアイコンを右クリック」→「About」へ進む。
よく使う「Settingsの下にある」と覚えよう。
クリックするとゲージが増えて、不安を煽るユーザーアカウント制御がでるので「はい」を選択。
アップデートをする
ちょっと待つとエクスプローラーを終了してくださいと出るので、赤枠の「アプリを再起動させて正常に終わらせる」をクリック。
インストール時と同じく暗転するが正常で、アップデートは終わりだ。
スマートフォンやタブレットで使う
パソコン版を使いこなしたら、スマホアプリにも手を出してみよう。外出先で閲覧できるようになり、より一層使いこなせる。