- 新しくアカウントを作成することはできない。Cryptomatorを使おう
- 既存の無料ユーザーは2023年1月31日までに暗号化を解除するかキーを保存して他の方法(Cryptomatorなど)を探さなければならない
- 有料ユーザーは期間中まで使えるはず、だが乗り換えは不可避
方法は公式を参照するように。
利用者には酷だが、大変喜ばしいことである。
また、Dropboxで今後このような暗号化が使えるようになるのであれば、Boxcryptorを使っていたアカウントを新しいDropboxアカウントに切り替え、そこで暗号化するという怠け者作戦はあり。
※メールは12月7日時点で来ていないが、来たら確認するように。
ドイツ製暗号化ソフトBoxcryptor(ボックスクリプター)は、簡単に言うと『有名なクラウドストレージのセキュリティを、強制的に最高にする』。
Boxcryptorを経由→ファイルを入れるだけで暗号化され、非営利目的なら無料で使える。
「クラウドサービスが不正アクセスされても、大事なファイルは守られる優位性」が本当に素晴らしいので、是非ダウンロードをしていただきたい。
アプリ版はこちら。
Boxcryptorとは
自分の端末で暗号化するサービスで、クラウド側は暗号化したファイルしか知らず、クラウドの信頼度を無視できる。
クラウドの欠点は、『信頼を「ネット上の文字」で判断し、自分の領域外にファイルを預けること』で、暗号化をすれば流出しても関係がない。
現在の技術で暗号を解読するには宇宙推定寿命もかかり、孫の世代も余裕で安心だ。
一応、ライバルにCryptomatorというものが存在しており、オープンソースを考えるとBoxcryptorは若干不利だ。
ただし、こちらはアプリが買い切りタイプの有料(パソコンは無料)。
ちなみにどちらもドイツ製。
アカウントを作成
まず、公式サイトでアカウントを作成する。
当サイトから登録した場合、通常「有料プラン7日間のお試し」が30日に格上げされ、Personal(個人)プランの権利がもらえる。
さっそく『アカウント作成画面』の説明をする。「Firstname(ファーストネーム)」は「暗号 花子」さんだった場合、「花子」の部分だ。
※名前は後からでも変更でき、日本語でも登録可能だが、ローマ字登録を推奨。
次の画像『赤枠』「Boxcryptorはあなたのパスワード情報を何も保存していません」。
『緑点線枠』「パスワードを忘れたら、暗号化したファイルに一生アクセスできなくなることを理解しています。」にチェックして「CREATE ACCOUNT」。
ライセンス詳細はいつでも確認できるので、ここでは非営利目的だと無料の「FREE PLAN」を選択。月額はなく、年額のみ。
そうすると、作成したアカウントにログインしている状態になり、さきほど設定したメールアドレス宛に「アカウントを有効にする方法」が送信されているので、クリックをして有効化する。
これでアカウントを有効化することができた。
ダウンロード
Windows10版で説明。ダウンロードページへ飛ぼう。
押すとすぐにダウンロードが開始。そのまま開いてしまってOK。
インストール
ダウンロードしたものをそのままブラウザから開くか、自分のパソコンでダブルクリックをするとセットアップ(インストール)が開始される。
ファイル名とアイコンはこのような感じだ。「Boxcryptor」と「Setup」が書いていればそれだ。
ライセンス契約(利用規約)とPrivacy Policy(個人情報保護方針)は、公式サイトでいつでも確認できる。
このサービスを改善させたい場合、さきほどの個人情報保護方針に従って匿名の利用情報を送信し、Boxcryptorの成長を支援する項目がある。
保存場所を「Change…(チェンジ)」で選べるが、気にしないならNext。
インストールをしていこう。
インストールボタンを押すと、「ユーザーアカウント制御画面」がでるので「はい」をクリック。
次に使用中のファイルが表示され、特に問題がなければ①「通常はこちら」を選択し、「エクスプローラー」が再起動して暗転するが、正常だ。
※パソコンの再起動ではないのでそのまま進める。
インストールゲージが満タンになったら、フィニッシュ。
デスクトップアプリにサインイン
最初に登録したメールアドレスとパスワードを使い、デスクトップアプリでサインイン(ログイン)する。
サインインが成功すると、「Boxcryptor(X:)」ドライブとチュートリアルが表示されるが、英語が読めないので一旦閉じ、次で簡潔にまとめる。
Boxcryptorの簡単な使い方
暗号化して使う方法だけを説明するので、本当に簡単!
Boxcryptor経由のクラウドを選択する
Google Drive・Dropbox・OneDriveや他サービスも同様の使い方だ。
インストールした際、自分のパソコンに入っているクラウドが勝手に選択されるので、希望のクラウドになっていない方は変更しよう。
デスクトップ画面右下のアイコンがいっぱいある「システムトレイ(タスクトレイ)」という場所に「Boxcryptorアイコン」が追加されているので、それを「右クリック」→「Settings(セッティング)」→希望のクラウドにチェックを入れる。
有料プランの機能だと知らずにチェックを入れると、「有料プランにアップグレードしてくださいウィンドウ」が様々な場所で出現し、英語表記が混乱を招くのでアップグレードウィンドウ判別方法を載せておく。
「Free accounts(フリーアカウント)」の文字を確認できたら、大抵アップグレードの話だ。
英語が苦手な方は、困ったときにこの単語だけを確認しよう。
仮に「Yes」を押してもアップグレード説明ページに飛ばされるだけで、そもそもカード情報などを入れていないので勝手に支払われることもない。
Boxcryptorドライブを開く
デスクトップに追加されたアイコン・システムトレイアイコン(タスクトレイ)・デスクトップの好きなところを「右クリック」→「Open Boxcryptor」で開ける。
「仮想ドライブ」ということで、ローカルディスク(C:)などがある「PC」にも表示される。
ファイルを暗号化する
「Boxcryptorドライブから希望のクラウドにファイルを入れる」と、「暗号化しますか?画面」が登場するので、「Encrypt(エンクリプト:暗号化)」を押す。
ファイルを入れるたびにこの確認画面がでるので、この英単語は覚えておこう。
これだけで暗号化が完了する。
それ以外のマークは同期、または暗号化中なのでほぼほぼ無視。
ちなみに、通常のクラウドを使うルートから暗号化ファイルを見ると、読み取れない。
すでに入っているファイルを暗号化する
すでに入っているファイル・フォルダを暗号化させる場合は、暗号化したいファイルを「右クリック」→「Boxcryptor」→「Encrypt(エンクリプト:暗号化)」を押す。
この動作はバグではなく仕様なので、「フォルダ名が変わっちゃった」程度のことだと安心しよう。
自動で暗号化させる
暗号化されたフォルダの中にファイルを入れると、フォルダの設定が優先されて自動で暗号化される。もちろんコレもBoxcryptor経由限定。
この場合暗号化確認画面をスキップできる。
フォルダごと暗号化した場合、通常のクラウドを利用する方から見ると、青い色の「FolderKey.bch」というファイルが勝手に追加されている。
このファイルがフォルダに入れたものを自動で暗号化する仕組みなので削除しないほうが良い。
もし削除してしまったらフォルダの自動暗号化が解除されるだけなので、再度暗号化しなおそう。この場合も「クラウドの中でフォルダを暗号化した」ことになり、フォルダ名に「_encrypted」を付け足されるので名前を変えよう。
暗号化解除
自分の端末に持ってくるだけで、自動で解除される! 便利。
クラウド上で解除する方法は通常必要のない動きで、「見るだけなら解除しなくてもできるよ!」と言われる。セキュリティ的にも、大事なファイルならクラウド上で解除するのはやめておこう。
暗号化の解除は「Decrypt(デクリプト:解読・復号化)」だ。
有料・無料プランの違い
注目すべき大きな違いは3つあり、有料プランは以下の不満点が解消される。企業やチームのプランも存在し、詳しいプランは公式サイトで確認しよう。
- いくつものクラウドやローカルフォルダと同時使用可能(無料は1つ)
- 無制限のデバイス数(無料は2つ)
- ファイル名が暗号化できる
3.は盗んだ側から見て「重要なファイル」か「どうでもいいデータ」の区別がつかなくなるので、不正な解読作業をスキップできる可能性が劇的に上昇する。
その他の設定
ここでは紹介しきれなかったセキュリティをアップさせる行事の2段階認証と、デスクトップアプリの「Settings(設定)」項目は、次の記事で紹介している。
コメント
BoxcryptorはDropboxの一部になるみたいです…。
https://www.boxcryptor.com/en/blog/post/new-chapter-with-dropbox/
かなり重要なので、緊急としてサイトトップに通知、この記事最初とTwitterで告知しておきました。
ありがとうございます∩(・∀・∩
既存ユーザーは2023年1月31日までに暗号化を解除するか、キーをダウンロードしてサービス停止に備えてください。
方法:Boxcryptor ユーザーが知っておくべきこと