この記事では「1Password情報をエクスポート(書き出し)」→「bitwardenにインポート(読み込み)」させていく。
1Passwordとbitwarden(ビットウォーデン)との目立った違いは、
- 有料・無料
- 動作が重い・軽い
- Windows Helloに対応・未対応
と、ほとんどの人に都合の良い状態だ。自動入力はこんな感じ。
ただ、1Passwordはオープンソースではないとはいえ、月額課金のおかげか新機能対応(Face IDやWindows Helloなど)も速く、セキュリティも十分である。
それでもbitwardenの魅力に惹かれたのだろう。
この記事の手順に従い、bitwarden導入をアシストしていく。
bitwardenとは
添付ファイルが有料(1GB:追加可能)という点を除いて、不満なく使えるオープンソースの無料クラウド型パスワード管理ソフト。
無料プランは以下のとおり。
- 永遠に無料
- 2人までは共有OKかつ無料(3~5人は月額1ドル)
- 顔・指紋の生体認証に対応(アプリのみ)
- すべての端末同期
- 情報登録無制限
- 2段階認証
- 自分の好きなクラウドに変更(高難度のため紹介未定)
公式サイトOpen Source Password Management Solutions | Bitwarden
年10ドルのプラミアムプランは今のところ必要ないだろう。
という感じで、オープンソースで利用者が増えるほどコード確認をしてくれる人が増え、企業では到底なしえないほどバグや不正を防止する「セキュリティ系最高メリット」もたずさえている。
「セキュリティと利便性を両立」されると負けることは予想されていたので、「ついに!」といったところだろうか。
パソコンでWindowsHelloが使えるくらいしか差がないかも。
bitwardenの魅力はこちらを参照。
「bitwardenアカウント」がなければインポートできないので、先にアカウント作成をしておこう。
1Password(6・7)からエクスポート(書き出し)
「1Password(4)からエクスポート(書き出し)」まで読み飛ばそう。
MacがないのでWindows版で説明する。
なお、エクスポートはWebブラウザ・拡張機能からできない。
デスクトップアプリを開き、①「適当な項目」をクリック → ②「すべての項目」を全選択(Windows:Ctrl + A Mac:Command + A)→ ③全選択した項目のどれかを「右クリック」→ ④「エクスポート」。
保存場所はわかりやすいデスクトップにでもしておき、ファイル名は適当、拡張子は次の画像のように項目を変えるか、名前の最後に「.csv」と付ける。
1Password(4)からエクスポート(書き出し)
スタンドアロンWindows版は日本語化されておらず、若干見づらいが参考にしよう。
左上の「File(ファイル)」→「Export(エクスポート)」へ進む。
「1Password Interchange File(1pif)」というものにし、「All Items(すべてのアイテム)」を選択すると、すべての情報をエクスポート(書き出し)できる。
ファイル名は適当でいいので、わかりやすいデスクトップにでも保存しておこう。
そうすると、「このファイルは暗号化されていないからあとで消してね!」的な表示がでるので「OK」をクリック。
bitwardenにインポート(読み込み)
Web保管庫からしかインポートできないのでアクセスしよう。
次の画像のように①から⑤まで順番に進める。
1Passwordのアカウントを削除
Webブラウザから削除することになる。
1Password Webログインにアクセスし、「自分のアカウント名」→「マイプロファイル」を選択。
「マイプロファイル」の下の方に危険ゾーン「アカウントを永久に削除」があるのでクリックし、あとは案内に従って削除しよう。
拡張機能やデスクトップアプリを削除してもアカウントが削除されるわけではないので、アカウント以外は削除してしまおう。
bitwardenへようこそ!
当サイトはbitwardenの紹介記事も充実している。
すでに初期設定も終わっていれば、カスタムフィールドで複数項目(Android不可・iPhone未確認)に対応させたり、意図的に負荷をかけてセキュリティを向上させよう。
アカウントを作成しただけで初期設定が終わっていないのなら、もう一度確認!
すぐにでも家族や友達と組織として共有したいならこちら。無料プランでも自分を含めた2人まで共有可能だ。
コメント
1passwordからbitwarden移行しましたが、即戻りました。
最大の理由はブラウザ拡張の、会員登録フォーム と パスワード再発行フォームのサポートが弱すぎることです。(1passwordはほぼ全てのサイト/フォームで簡単に生成、上書き保存が可能)
これはossリポジトリのissueにも上がってる問題ですが、道のり長く若干放置気味。
新規でbitwarden使うのはありですが、1passwordからの移行で幸せにはなれませんでした…
幸せって難しい(゚~゚o)